私達や塾でも、本格的に『中学受験に必要な知識』を教え始めるのは3年生〜ですが、
それより以前、幼少期〜低学年時にも灘中受験を目指すのであれば必ずすべきことがあります。
それは【会話力・対話力】【聞く力と理解力】【計算力】を磨き、【毎日の学習習慣】を必ず身につけるということです。
この点に関しては最難関中学受験を考えておられる教育意識の高いご家庭であれば、お子様にも自然と生活の中で身につくケースが多いので、そこまで難しく考えることではありませんが、大切なことではあるので省かずにお話ししておきます。
灘中を目指して塾に通うことを考えると、遅くても3,4年生時には浜学園や希学園・日能研・馬渕教室等のエリート塾に通い、集団の中でライバルたちと競争しながら『中学受験に必要な基礎知識』を一つずつ積み上げていく必要があります。
ただし、この段階で【会話力・対話力】【聞く力と理解力】が不足していると、肝心の授業に必要なペースでついていくことができなくなってしまいます。
当たり前のことですが、普段からたくさんお子様とはコミニュケーションをとり、いろいろな会話を日常の中でしてあげてください。
『なぜ?どうして?』生活の中で疑問が生まれるごとに、お子様が納得して『理解するまで』何度も何度も根気強くお話しをしてあげて下さい。
それがどんなテーマであれ、『理解できるまで』親御さんご自身があきらめず、根気強く接してあげることが一番大切だと思います。
隣に座って一緒に勉強もしてあげてください。
小1・小2の内容であればエリート塾の内容であっても隣に座って一緒に勉強をしてあげることで、お子様がテキストに書いてある解法や内容を理解できていない時は大人の目で注意深く見てあげれば必ず気づくはずです。
そしてその時に、何が理解できていないのか見つけ出し、そのポイントをお子様が『理解できるまで』工夫して、何度でも、『理解できるまで』一生懸命お話してあげる、そういった根気強い親御さんのサポートがあるかないかで、幼少期に身につく【対話力・会話力】【聞く力】が全く違ってきます。
厳しい話ですが、私達の経験でも、『どうしても塾で下位クラスから抜け出せない』というご依頼をよく頂きますが、こういったケースのほとんどの原因はその幼少期の過ごし方にあり、身につけるべき時に【対話力・会話力】が身についておらず、【聞く力】をしっかりと持って授業にのぞめていないので、エリート塾と呼ばれる塾では皆と同じペースで授業についていけず、いつまでたっても成績が伸びないという悪循環に陥ってしまっているというケースがほどんどです。
灘中以外の最難関中学を目指す場合にももちろんこの能力は必須ですが、
【会話力・対話力】【聞く力】は備わっていなければ必ずどこかで鍛えていかなくては受験どころか勉強全般がうまくまわらなくなります。
しかし、3年生以後にこれをなおしている様では、最難関中学合格には間に合わなくなってしまいます。
特に灘中受験をされるのであれば、3年生〜は本当にたくさんの受験知識を詰め込んでいかなくてはなりませんので、それ以後に【会話力・対話力】【聞く力】を磨く時間など全くありません。
必ず幼少期から3年生の内容がスタートまでにこの能力を身につけておく必要があります。
また、低学年であれば1日1,2時間で十分ですが、とにかく【毎日机に向かって勉強する習慣】をつけておくことも大切です。
日々のスケジュール表(○曜日は何時から何時まで△△をする、何時から何時までは勉強…といったもの)などを作ってその通りの生活を守らせていくことも効果的です。
小学生に対してやりすぎでは?と感じられることもあるかもしれませんが、『灘中合格』レベルのお子様に対しては親御さんがここまで気を付けて徹底させているケースも多いです。
この【毎日机に向かって勉強をする習慣】が幼少期〜低学年時に身についていないと高学年で出される宿題・合格に必要な演習量(特に灘中受験では膨大)が必ずこなせなくなってしまいますので注意が必要です。
そして最後に【計算力】ですが、灘中入試では計算ミスは一問も許されませんし、スピードも重要です。
3年生までに最低限の四則計算、ひっ算、ある程度の小数・分数計算あたりまでは鍛えておくべきでしょう。
そろばんをやられている子はこの点はかなり強いように感じます。
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灘中受験において合格率を上げるための裏技。
現在幼稚園年長さん〜1年生ということであれば、
浜学園・希学園に入り『※正しい計画の元で飛び級をさせる』ことも効果的です。
灘中受験生が一番苦しむポイント・そして脱落していくポイントは6年生に入って夏休み前にやってくるケースが多いです。
小6に入ると学習量が急激に増えます。
浜学園・希学園でいえば・ベーシック・最高レベル特訓(第一講義・第二講義)・月2回になる灘中合格特訓A/B 志望校別特訓が主なカリキュラムとなりますが、この全てを完璧にこなし合格に近づける生徒は本当に上位の一握りです。
はっきり言ってこの莫大な量を完璧にこなせる子は合格します!!
元々の天才肌とも言えるのでしょうか、これをさらりとこなし合格する子も確かにいることはいます。(ほんの数名ですが)
しかしながら、このカリキュラムを完璧にこなすことは、大変厳しいのが現実です。
実際に灘中受験に合格した子供たちにとっても、この点では同じことが言えるでしょう。
6年になり灘中合格特訓でまずその難易度につまづいてしまう子も多いですが、更に志望校別特訓が始まると、質・量から、宿題をこなすのが精一杯になり、基本であるベーシックや最レが完全におろそかになります。
そして、基礎も固まらない、理解が深まらないまま、ひたすら宿題に追われ時間が過ぎ、プレテストや合否判定テストでも一向に成績があがらない、まま受験当日を迎える・・・その結果合格は運任せになる、これが灘中受験の失敗例として最も多いケースでしょう。
(私としては、浜で言えば小6灘中合格特訓(2月〜7月夏休み前までの特別講座)をしっかりこなせたかが合否に大きく関わると経験から感じておりますが、やることが多すぎて、この大切な講座の内容がおろそかになってしまう6年生も本当にたくさんいます。)
この『6年生での学習量』に対応するための裏技が『計画的な飛び級』です。
高学年から飛び級させるのは不可能に近いですし意味もありませんが、低学年時であれば、奨学社・浜・希の低学年コースを利用しながら、家庭教師や個別指導を併用し、余裕のあるうちに一つ上の学年の内容を先取りしてもらうことで、年長時に小1クラス、小1時に小2クラスへ学年が一つ下のうちに入れてしまうことは可能です。
実際に灘中受験を見越してこういった計画的な飛び級をさせている親御さんもいらっしゃいます。
そして、ここで注意すべきことですが、『意味のある飛び級』にしたければ、
『小6の内容まで(小5時に)、ベーシックだけでも良いので、とにかく飛び級クラスにしがみつくこと』です。
5年生の内容までの飛び級では結局あまり意味がありません。
前に述べましたように、小6での学習量は想像を絶しますが、実際小5のうちに小6ベーシックをこなしてしまうことで、大切な6年生のカリキュラムに少し余裕をもって取り組むことができます。
小6時に合格に一番大切な志望校別特訓に集中し十分な時間をかけられるようになり、合格により近づくことが可能となります。
灘中受験の算数問題になりますと、少し落ち着いて、じっくりと問題に向き合い、分析していくくらいの余裕がないと、なかなか合格点をとれるようにはまりません。
小6では、できるだけ多くの時間を灘中の過去問分析と類似問題の演習にかけるべきですし、浜学園でいえは灘中合格特訓もすべて理解するつもりで受講して頂きたいですが、小5時に飛び級で6年生のベーシックの内容だけでも先取りで終わらせてしまうことでそれらを余裕をもってこなすことが可能となります。
現在まだ年長さん〜1年生という事であれば、おそらくこれが灘中入試に合格する上でベストな選択ではないかと思います。
※注意
ただし!!『計画的な飛び級』でなくては意味がありません。
飛び級生の多くは「あと一年あるし」と油断しがちになってしまうケースが大変多いです。
自分が高い目標を持って、あくまでも6年生で灘コースの演習に集中するための余裕を作るために飛び級をしているという自覚を持たないと必ず失敗します。
「あと一年あるから今ついていけなくても大丈夫」と思ってしまった生徒は飛び級生といえど簡単に灘コースからは脱落しますのでご注意ください。
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灘中受験において、算数の入試問題を解くには何が必要か??
算数の入試問題は1日目の小問(約15問)といえど、その一つ一つが超難問です。
頭の中だけでは解けません、合格点を取るためには、問題のヒントを図や絵や表にまとめる力が必要になります。
たとえば、速さの単元で使う線分図やダイヤグラム、食塩水問題で使う天秤・フローチャート、相関表やベン図、等々、中学受験で使う必須テクニックとも言える図や絵や表のかきかた、その基礎を3,4年生のうちである程度完璧に理解すべきです。
そして何よりも、それらを『綺麗に正確に素早くかく練習』、実際に手を動かす練習をできるだけ高学年になる前にこなしましょう。
更にもう一つ、この点は低学年時にすべきことでも述べましたが、より高いレベルの計算力を磨くことも必ずしておきましょう。
はやく!正確に!は当たり前です。灘中合格には、たった一つの計算ミスも許されないということをもう一度この段階でしっかりと意識させましょう。
灘中の算数入試問題において、合格の為には理想として一日目70点、二日目70点、合計140点を目指して頂きたいところですが(ここ数年は難化傾向にあり60点+60点=合計120点程度が合格ラインですが)、
実際には、『これは解けないだろう!!』という捨て問レベルの問もいくつか出題されます。
合格できる実力を持っている受験生にとっても、解き方が分かる問題を精一杯探したところで、一日目と二日目を合わせてなんとか目指す点数である140点分あるかないか、というのが実際の灘中算数の難易度です。
ですから、合格の為には「解き方が分かる問題は全て確実に点数を稼ぐ」必要がありますし、
厳しすぎる様に聞こえるかもしれませんが、たった一問でも計算ミスをしてしまうとそれだけで合格点に達しなくなってしまうこともあるということを、お子様が受験される場合は早いうちから意識させて下さい。
そして、その力を磨くのは、低学年〜3.4年生までがリミットだとお考えください。
5・6年生では計算力を磨く時間はなくなり、実践力・応用力を磨くことに手一杯となります。
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公開テストや復習テストで5・6年生まで偏差値60以上をキープしていたのに、実際の灘中入試問題やプレテストでは20点前後しか点数が取れない。これは本当によくあるケースです。
【灘中の壁】ともいえるものがあり、問題を解く上での『最初の一歩』を知らないと、灘中の算数問題は解けません。
その『最初の一歩がふみ出しにくい問題』というのが、まさに灘中算数独特の難問であり、実際には過去問や志望校別特訓でそのタイプの問題を『対処法を瞬時に思い出せるような学習法』でやりこんでおかないといつまでたっても合格点がとれるようにはなりません。
たとえば、分かりやすい問題としては、灘中入試平成20年一日目□2番でしょうか。
これはあくまでも受験当日には解けて当たり前の問題ですが、良い例ですので、お子様に解かせてみるのもよいでしょう。
灘中問題に慣れていない場合は一瞬手が止まってしまうはずです。
「あれ?鶴亀算ぽいのに・・・たった2行の問題なのに・・・解けないぞ?」となる子も多いです。
これは今まで多くの鶴亀算の応用問題を塾でもを習ったはずですが、問題の中に、いつもならあるはずの【合計に関するヒント】がないからです。
このような買い物についての問をつるかめ算の考え方を使って解く場合、何個ずつ買ったかはわからないが、『合計何個買っていくら支払ったのか』は通常ヒントとして与えられていることが多く、その合計個数をヒントに、全てどちらか一方を買ったと仮定して解いていくのが一般的ですが、この珍しいタイプでは、他の学校レベルの問題であれば必ず与えられる『合計に関するヒントが不足』しており、その時の対処法を知らなくては『解けそうなのに解けない』という状況に陥ってしまいます。
この問題は実際にはそこまで難しい問ではありませんが…、このように他の学校とは明らかにレベルが違う問題(ヒントが一つ足りないのでは?と感じられるような問題)も多く出題されますし、こういった問題と向き合った時はその時解法を考えるのではなく、【合計のヒントが与えられていない鶴亀算が出題されたらどうせめるのか?】そういった対処法を事前に身に着けてテストにのぞむ必要があります。
ここではさらりと書きますが、【合計のわからない鶴亀】→【基準を自分で決める、この場合同数買ったと仮定し、合計金額が問題の条件に最も近くなる数量(38個ずつ買ったとすれば合計金額が3838円となり問の条件3890円に近くなる)を基準にして解きはじめる】といったポイントを知っておかなくてはなりませんし、更に灘中の鶴亀では【基準(つるかめ表でいえばスタートにあたる部分)を決めた後、どちらかを1つ減らしてどちらかを1つ増やし答えの数値に近づけていく】という基本も使えない場合が多いので、ここまで読んだだけでは解けない子もいるでしょう。
基準が決まったとしても、問題の倍数条件等を考慮し、【どちらをいくつ減らし、いくつ増やすのか】というルールも1つずつではなく自分で決めていかなくてはなりません(この問題の場合は基準から柿を1つ減らしみかんを2つ増やすことの繰り返しで答えの数値にぴったりあわせることができます)。
(浜・希では共通の整数で各項を割った余りに注目して解くというテクニックで解きます。)
・・・と、ここでは文章だけ解説すると長くなるのでしませんが、その他にも、
【大すぎる倍数判定】はどう解くのか?→素因数分解をイメージし小さな倍数判定に分けるて考える。
【立体切り取り(積木系)問題】はどう解くのか?→まず3つの手順で正しい切り口を書き、そのあとフロア図をかいて解く。→ただし灘中では切られた積木の個数だけでなく、積木一つ一つの切り口の形や切られた積木の残りの部分の体積まで求める方法を理解しておかなくてはならない。
【どうしても解けない平面図形の問題】はどう解くのか?→まずはよく出る補助線の引き方、5パターンを試す。
【影問題・立体問題の難問】はどう解くのか?→3方向から見た平面図をヒントに考えていく。
【場合分けの要素を含んだ文章題】はどうとくのか?…
というように、○○問題がでたら、まず○○を試してみるという、問題を解く上での第一歩をいくつか暗記(ただの暗記ではなくなぜそのテクニックが適しているのかというポイントも深く理解しておくことが大切)しておくこと(暗記できるくらいやりこんでおくこと)も灘中算数で合格点をとるにはとても大切なこととなります。
このような学習こそ6年生(もっといえば5年生のうちに少しでも)やるべきことです。
このような知識は・塾の授業でしっかり理解してくる子もいれば、自分で過去問をやりながら気付く子もいます。
しかし、このポイントをとりこぼしてしまうと(よくあるケースなのですが)灘中入試問題はいつまでも解けるようになりません。
私達が灘中受験の依頼を受けた場合はやはりこのようなポイントを徹底的に教えていくのですが、志望校別特訓の問題や過去問を使い、これらを徹底的に教え込むのにもかなりの時間がかかります。
赤本で言えば15−20年分程度をしっかりやりこむ必要がありますし、少しでも早く始めるべきです。
よく塾では「赤本はやるな」と言われるケースもあるそうですが、私達の考えでは灘中受験においてはそれは間違いです。
小6の夏休みにもなってまだ赤本に手をつけたことがない。それこそ論外でしょう。
受かる子は宿題の合間をみて5年生頃〜はしっかりと過去問もこなしているケースが多いです。
(やるなと塾で良く言われてるそうですが、各塾の4,5年生の灘中特訓講座のテキストには実際の灘の過去問が数多く含まれているという事も知っておいて下さい。)
どの学校を受験するにしても、その学校の癖を知ることは大切ですし、ましてや他でもない灘中です。
エリート受験生たちが集まる学校でこそ、少しでも他の子に差をつけるポイントを早いうちから学んでおくべきでしょう。
とにかく、小6では、この様なポイント(○○問題がでたら、まず○○を試してみるという解法の流れ)をしっかりと過去問をこなしながら身につける、そして、そういったテクニックを使ってとく類似問題の演習を繰り返し、実際の入試灘問(初見の問題)にも対応できるよう、慣れるまでやりこむということが、とても大切になります。
理想としては小6夏休み前まで(塾で10傑レベルを目指すなら5年生のうち)には過去問10〜15年分程度をこなし、このようなポイントが大切だということに気づき、ある程度それに対応できるようになっておくことが必要で、夏休み以降は、その身に付けたテクニックを実戦で使えるよう、ひたすら類似問題を解く、というレベルにまで仕上がっていると合格が見えてきます。
ただし、灘中受験に躓いている生徒のほとんどが、こういったポイントに気付かないまま、なぜ解けるようにならないのか?自分でもわからないまま、灘中受験から脱落していくケースが多いです。
そのような場合は是非私達の体験授業を一度受けてみてください。
理想としては灘中の家庭教師は5年生でスタートしてもらうのがベストですが、Nコースに残っている子であれば、小6生スタート時に一度授業を受けて下されば、今後の受験までの過ごし方等、道を示すことはできるはずです。
その時期を過ぎてしまわれた場合は出来る対策も限られてきますが、一番合格率のあがるであろう学習計画をご提案させていただくことは可能ですので、一度ご相談ください。
「灘中学校」の受験指導には自信を持って対応させて頂きます。
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