灘中では傾向をつかむ前に、まずは時間の使い方を脳に叩き込み、本番もそのペースで解ける様に練習する必要があります。
また、自分がどこで点数を稼ぐのか、という細かい戦略を立てる必要もあります。
特に1日目は小問約15題が出題されますが、見直しの時間も考えると、1問2.5分〜3分で片づけなくてはなりません。
読んだ瞬間に解き方の道筋がたたない問題はすぐに割り切って飛ばせるようにならなくてなりませんし、仮に1問に5〜7分使ってしまい、結局答えが出なかった、それが試験全体で2問あった・・・これでほぼアウトです。これだけで試験時間内にすべての問題を終わらせることが難しくなってしまいます。
特に前半の文章題では、難問に時間を使ってしまうことが多く、後半時間がなくなり、焦って解くためにまったく実力が出し切れない、更に見直しもできずに半分も点が取れない。
これはよくあるケースです。
目標点を取るためには正しい時間の使い方を学び、それを実践で厳守できるよう過去問を解きながらトレーニングをしておく必要があります。
灘中に受かるためには年度にもよりますが、堅く合格するなら70点+70点で140点必要です。
しかし、超エリート塾で偏差値60前後の生徒でも、灘中の問題だけは対策を正しくしておかないと、20-30点前後しかとれないということがよくあります。 それだけ別格で特殊な問題だとお考え下さい。
今まで順調に来たはずなのに…、偏差値的にももう少しなのに…、それでもどうしても灘中問題になると点数が取れない。 その点でお困りの方はすぐに一度ご相談下さい。
塾で習ってきたテクニックはもちろん使えますが、それをどう使うのか、どのテクニックとどのテクニックをどう組み合わせるか、実力を出し切って合格点を勝ち取るには、その細部まで研究しておく必要があります。
「どの単元でどのキーワードがあれば、どの考え方で、どの表・図を使って解くのか」というポイント、
例えば…
【立体切り取り問題(切られた積木を数える系)】が出題されたらどう解くのか?
→まずは切り取り3手順というテクニックを駆使して正しい切り口を書き、そのあとフロア図(スライス図とも言う)をかいて考える。
ただし灘中では切られた積木の個数だけでなく、積木一つ一つの切り口の形や切られた積木の残りの部分の体積まで求める方法を理解しておかなくてはならない。
【大すぎる倍数判定】が出題されたらどう解くのか?→素因数分解をイメージし小さな倍数判定に分けるて考える。
【どうしても解けない平面図形の問題】が出題されたらどう解くのか?→まずはよく出る補助線の引き方、5パターンを試してみる。
【影問題・立体問題の難問】はどう解くのか?→3方向から見た平面図を素早くかき、それをヒントに考えていく。
【場合分けの要素を含んだ文章題】はどうとくのか?…
といった問題に応じての「解く手順・テックにック」をある程度暗記しておく(瞬時に思い浮かぶレベルまでやりこんでおく)ことも大切です。
また、灘中の目標点は年度にもよりますが、70点(一日目)+70点(二日目)、合計140点とお考えください。
(ここ数年は難化傾向有り。目標点も難度によっては120点〜140点へ)
ただし、「絶対解けないだろう。。。」というレベルの問題も出題されますし、当日合格できる実力を持ってのぞむお子さんにとっても得点できる問題は140点〜160点(近年の難化により120〜150程度のことも)前後のはずです。
ですから、解法が分かっている問題で計算ミスをすることは絶対に許されません。
厳しすぎる様に聞こえるかもしれませんが、灘中ではたった一つの計算ミスも許されないと、いうことを、お子様が受験される場合は早いうちから意識させて頂きたいと思います。
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